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小浦 寛之
ニホニウム; 超重元素・超重核の物理; 基本法則で読み解く物理学最前線,24, 236 Pages, 2021/06
2016年11月に、原子番号113番の元素の名前として「ニホニウム」が命名された。ニホニウムは元素の中で、現在のところ唯一日本にちなんで名付けられた元素である。本書ではこのニホニウムについてその合成・発見を紹介するとともに、その周辺である超重元素・超重核の物理について解説する。第1章では特に「ニホニウム発見物語」として、113番元素がどのようにして合成・発見されたのか、その経緯について実験に関わった立場から時系列で紹介する。実はニホニウムは日本vsロシア-アメリカの共同研究チームの熾烈な研究競争であった。日本の立場からはまさに「薄氷を踏む思い」で命名権を得たのである。第2章以降ではやや専門的な解説を行う。第2章では元素の周期表の周期律について解説し、それが原子番号が大きくなると相対論効果で破られることを紹介する。第36章は原子核物理から見た超重原子核の解説で、「超重核の安定の島」を紹介する。そして最後の7章で超重元素,超重原子核の存在の限界について解説する。元素は何番まで存在しうるのか、そして原子核はどこまで存在しうるか、原子物理,原子核物理の双方から、筆者の見解を含めながら解説する。
河地 有木
核医学物理学, p.280 - 284, 2015/03
本書「核医学物理学; 医学物理学教科書シリーズ」は、医学物理学を学ぶ大学院生を主な対象とし、核医学に関する物理学を学ぶための教科書である。著者は、第8章「その他の核医学イメージング装置と融合画像処理」、第2節「コンプトンイメージング」の執筆を担当した。まず、1970年頃から始まったコンプトンカメラの歴史を紹介し、続いて放射線と物質の相互作用であるコンプトン散乱を参照しつつ、コンプトンイメージングの原理について解説した。さらに、コンプトンカメラの画像再構成法、コンプトンカメラの性能評価法などについて、物理的な側面から解説した。